トロッコ問題、山口県岩国市で児童が不安訴え、保護者に謝罪。授業内容や狙いなどの情報まとめ

自分で考え、自分で答えを導き出す問題として活用されている「暴走トロッコ問題」。

このトロッコ問題を巡って、学校の現場で保護者に謝罪するという事態が、山口県岩国市でおきました。

問題となった授業の内容や狙いなどの情報をまとめてみました。

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児童が不安に

「授業に不安を感じている」

児童の保護者からとの指摘を受けて、校長が授業内容を確認していなかったとして、児童・生徒の保護者に文書で謝罪したのは、山口県岩国市立東小と東中で、行った授業でのこと。

校長が謝罪したのは、授業内容を確認していなかったことのようですが、どんな授業内容だったのでしょうか。

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授業内容とは?

授業は5月に東中の2、3年生徒、東小5、6年児童の計331人を対象に「学級活動」の時間(小学校45分、中学校50分)で実施されたという。

同じスクールカウンセラーが担当し、トロッコ問題が記されたプリントを配布して授業をおこないました。

プリントは、トロッコが進む線路の先が左右に分岐し、一方の線路には5人、もう一方には1人が縛られて横たわり、分岐点にレバーを握る人物の姿が描かれたイラスト入り。

「このまま進めば5人が線路上に横たわっている。
あなたがレバーを引けば1人が横たわっているだけの道になる。
トロッコにブレーキはついていない。
あなたはレバーを引きますか、そのままにしますか」

との質問があり

「何もせずに5人が死ぬ運命」

「自分でレバーを引いて1人が死ぬ運命」

の選択肢が書かれていました。

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思考実験トロッコ問題とは?

トロッコ問題は、「多数の犠牲を防ぐためには1人が死んでもいいのか」を問う思考実験です。

イギリスの倫理学者フィリッパ・フットが1967年に提示し、以来さまざまな議論が繰り返されてきた思考実験「暴走トロッコ問題」については、以前、『論理的思考力を鍛える33の思考実験』(北村良子 著、彩図社)をご紹介した際に触れたことがあります。

トロッコが暴走してくる線路の先には5人の作業員が工事をしているため、そのままでは全員の命が危ない。

線路のレバーを切り替えれば彼らは助かるが、切り替えた先にも作業員が1人。

レバーを切り替え、1人の作業員を犠牲にするか、レバーをそのままにし、5人の作業員を犠牲にするか、選択肢を絞って難しい判断を行うというもの。

この問題を考えるにあたり、人は「5人を助けるために1人を犠牲にするのは正しいか?」という問題に直面するわけです。

このような、自分で考え、自分の答えを導き出すための問題を思考実験といいます。思考実験は、正解不正解がないものが多く、このトロッコ問題もその1つです。

引用
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190925-00000002-biz_lifeh-bus_all

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授業の狙いと児童への影響は?

授業では、選択に困ったり、不安を感じたりした場合に、周りに助けを求めることの大切さを知ってもらうのが狙い。

この日、トロッコ問題で回答は求めなかったという。

「授業で不安を感じている」

児童の保護者が6月に、東小と市教委に説明を求めました。その後、両校で児童・生徒に緊急アンケートをしたところ、東小で数人の児童が不安を訴えたという。

感受性や想像力の高い児童であれば、現実と非現実の世界の区別が曖昧となり、苦しく不安な気持ちになってしまうかもしれません。

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心の専門家が授業担当

今回の授業は、山口県が今年度始めた心理教育プログラムの一環。スクールカウンセラーによる授業については資料や内容を学校側と協議して、学校側も確認してから授業するとされていましたが協議、確認していなかったという。

これは、学校側の失態で、非を認めざるを得ないでしょう。東小の折出美保子校長もそこは認めて、謝罪しています。

私は、今回の騒動は確認不足が原因なだけで、トロッコ問題を利用して思考を高める授業自体は、続けるべきと思います。

その進め方や授業後の先生たちの受け止め方で、児童たちへの配慮が必要だっただけではなかったのか、と感じました。

大人になって、社会に出ればこういうことに幾多となく出くわしますから、トレーニングとして大人が与えるプログラムの一つだと思います。

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